NEW!! 白地縞半幅帯

 

長らく使ってきた名古屋帯を、洗い張りし半幅帯に仕立て替えました。

夏にも使える透け感のある名古屋帯の制作を試みた際に、使用感を確かめるために私用に制作したものです。

アシンメトリーな縞を生かして、白の無地が多い面と、縞の面のダブルフェイスの半幅帯として仕立て変えました。

 

 

8月下旬に山梨の美術館まで外出しました。

気温や湿度、炎天下を歩く時間などをチェックの上、着物に決めました。

着物は古い宮古上布。自分の寸法に仕立て替えました。貴重な布を纏う緊張感もありますが、大切に着たいと思います。

半巾は縞の少ない面を使い侍結びに。

 

 

帯留めはガラス素材の端っこを、小川郁子さんに加工してもらいました。

紫とブルーを山と川に見立て「湖畔」と名付け愛用しています。

 

 

 

「網代」の越後上布に合わせました。

古い男物の着物から仕立て替えたものですが、手績みの糸の風合いと網代の濃淡の表情がたまらない着物です。

枯れた藍の色も己の身に合う年頃になりました。永遠の自然布、網代です。

半巾は少し透けた段を配したもので、単衣と真夏専用にしています。

自作の銀の帯留めと、帯締めも自分で染め重ねたものです。

(半巾帯、帯留め/中野作)

 

 

 

 

 

こちらは縞の多い面を表にし、

石田明里作の帯留めと薄緑の三分紐を取り合わせました。

 

 

 

 

 

 

吉弥結びですっきりとアクティブな装いです。

 

 

 

 

 

 

この日は、白の余白部分が多い面を表に、

銀の自作の帯留めとピンクベージュの三分紐でシックに取り合わせました。

 

 

 

 

 

 

割り角出しに結び、ほどよくボリュームを持たせました。

 

 

 

 

 

仕立て替え前の、名古屋帯の取り合わせは、

「野薔薇」や、「中藍小格子」の着姿でもご紹介しています。