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5月中旬に撮影しました。
作品集「樹の滴」の「『着ること』について」でも紹介している、藍染めの浅葱色の小格子の単衣着物です。ほんの少し黄色も入っていますが、これはヤマモモ染めです。
洗い張りや、裏返しもして、滑らかで柔らかな風合いですが、35年以上着続けても生地は膝が抜けるようなこともありません。
浅葱色もだいぶ褪色しましたが、枯れた色になってもいやな色ではないので、もう少し着ようと思います。
帯は岩手の「草紫堂」玉糸紬地、茜染「渋茜」です。華のある茶色。
若い頃に工芸的な手仕事のものが欲しくて、買い求めたもの。
帯揚げは、テスト用に桑で染めたレモンイエローで、デシンのストールを活用。
帯留めはコンテンポラリージュエリーのピアスを少し加工して帯留め用にしたもの。
茶の帯に、初夏の色の小物たちを添えて。
(着物・帯揚げ/中野作)
帯は、紫根染めの木綿の絞り染めで、30年ほど前に求めたものです。
とても締めやすい帯で、花菖蒲の色を思わせるので、この季節に使っています。
小物は、アイボリーの絽縮緬の帯揚、
紫がかったグレーの帯締を取り合わせました。
梅雨入りした6月下旬の装い。
同じくヤマモモの地色の紬の半幅帯を取り合わせました。
およそ30年前、半幅帯を制作し始めの頃に試織したリバーシブルのもので、
太めの真綿引き出し糸と細い糸を織り交ぜた力強い趣の帯です。
幅広に仕立ててあり、シンプルな結びでもボリュームが出せます。
この日は暖色系の面を見せて、
インドネシアのとんぼ玉が飾られた帯締をあわせました。
軽くて洗い張りもできる紬の半幅帯は
これからの汗ばむ季節に重宝します。
こちらの“藍小格子袷着物”の着姿ページ(← クリック)では
同じ帯のもう一面をご紹介しています。
(着物・帯/中野作)
萩の花が咲く頃、9月下旬の蒸し暑い日に、同じ着物に更紗の半幅帯を取り合わせました。
この日、着物の下は半襦袢とヘンプ麻のステテコだけでしたが、
一度洗い張りをして滑らかになっているので裾さばきも気になりませんでした。
こちらの着物は、作品集「樹の滴」でもご紹介しています
同じく5月末の装い。
同じ着物に名古屋帯「蝉時雨」と、ガラスの帯留「湖畔」の取合せ。
こちらの帯も、部分的に透け感を織り出してあり
単衣の時期から盛夏にも使えます。
「蝉時雨」の取合せはこちらのページでもご紹介しています。