6月中旬の紬塾での装い
紬塾では講義のテーマに合せ、私自身の着姿も参考にしていただくために、みなさんにお見せしていますが、この日のテーマ「とことん着尽くす」に合せ、前身ごろと後ろ見ごろを逆にし、表裏も返したこの着物を紹介しました。
ブログに詳細が・・
帯は古い越後上布の着物から仕立て変えたもの。
(着物・帯揚/中野作)
この日は最高気温が30℃を超え、蒸し暑い日でしたので、
透け感のある帯に、帯締めで寒色を取り入れました。
桜染めの茶の帯揚げで秋を感じる取り合わせです。
(着物・帯・帯揚/中野作)
※「蝉時雨」はこちらのページでもご紹介しています。
秋の予感がありながらも
まだまだ暑さの残る9月の着物は
素材や色など取合せに工夫がいりますが
この日は帯回りを茶系でまとめてすっきりと。
帯の質感と、2色使いの帯締の水色で
涼感を出しました。
帯揚げは柿の枝で染めた茶味のグレーで、
光の加減によってゴールドがかっても見えます。
色名では表し難い、深い色です。
(着物、帯揚/中野作)
[紬を単衣で長く着る]
中野みどりの紬は、節糸や紬糸を経糸に使って立体的に織られているので、
寒い時には保温性に富み、蒸し暑い時期には放湿効果があり快適です。
単衣で仕立てることで、4月から11月位(盛夏除く)まで襦袢を替えたり羽織と合わせて
長く着ることができます。
こちらの >>「櫻工房の紬について」のページで詳しくご紹介しています。