藍一崩し着物

手つむぎ糸の真価を発揮できる紬織りらしい崩し縞「一崩し」。

二崩し、三崩し、網代、此の手縞など、色糸の対比効果を生かす織りと同じ類のもの。

紬織りに出会いこの道に進もうと思った時から、今も変わらずその存在感に心揺さぶられます。

飾らず素のままの潔さも感じられます。

今まで色違いでたくさん織ってきましたが、色の対比が大きいと力強く、小さくなる程柔らかな印象になります。

経糸には玉糸と真綿の紬糸をバランスよく使う工夫をしてあります。

自分で布を上から眺めると経糸の節が良く見えます。

着た人が一番その魅力を知ることになります。

オーダーも承ります。

 

 

 

 

この日の装いは、シックな陶画更紗の帯を合わせ、紫の帯揚げ、

灰白の帯締めで弔意を表しました。

(着物・帯揚/中野作)

 

11月の装い。

お世話になった工芸ギャラリー店主がこの夏他界され、お仏壇にお参りをさせていただきました。

拙作の紬帯もお求めいただき、店を訪ねるといつも暖かく迎えてくださいました。

手仕事を心から愛し、作り手、使い手の橋渡しを90歳まで続けられました。  合掌

 

 

 

 

2月中旬の装い。

美術家の方の出版記念の会合があり、受付の手伝いをいたしました。

会場の雰囲気に合わせ、落ち着いた「羊歯文刺繍帯」を取り合わせました。

 

(着物・帯・帯揚/中野作)