掲載書籍

和楽ムック 森田空美の「きもの時間」  p18, p24, p27他に掲載

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『森田空美のきもの美巡礼 -染めと織りの手わざを訪ねて-』

森田空美 著  小学館(2006年) ※p12~p19、裏表紙に掲載

森田空美 和楽 きもの美巡礼     nakano-hon6

本文より

「中野さんの織るきものは、ふっくらとやわらかく、しかも端正な表情をもっています。
その風合いは、体を機の一部にして織る、地機の結城紬に似ています。」

 


『心地いい日本の道具』

高森寛子 著 亜紀書房(2005年)

高森寛子 心地いい日本の道具 スペースたかもり

本文より

「中野さんは、もともと着尺を織る人である。
その手によるふっくらとやわらかくて立体感がある紬は、どこか毅然としたところもあって以前から好きだった。
しばらくの間は個展会場で見・触れさせていただくだけで満足していたのだが、
ある個展の折、このショールに突然引き付けられてしまった。
何種類もの植物で染め出した色が重なり合って、ずいぶん濃い色に見えたが、暗さはない。
黒ではなく、焦茶でもなく、消炭色でもなく……
半艶消しの深さのある色合いの中に、時々輝く葡萄鼠の色が美しかった。」

 


『染めと織りと祈り』

立松和平 著 アスペクト(2000年)

立松和平 染めと織りと祈り 美しいキモノ

本文より

「都市は森である」

「家に通されて待っていると、中野さんは糸束を両手に抱えて大切そうに持ってきた。
自分で桜染めをした糸である。
『サクラの色に魅せられるんです。これを持っていると、花束を持っているようです。
強い主張はないけれど、やさしい感じで、それでいて萌えるような力を内に秘めているんですねえ』
動いているようでいて、静かだ。淡い色合いの中に萌えるような力がある。」

 


『美しい日本の道具たち』

高森寛子 著 晶文社(1999年)

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本文より
「四十八センチ幅、百七十センチほどの長さのストールは、季節に関わりなく、私の体を穏やかに包んでくれている。
秋・冬はコートの衿元に巻いたり、セーターにあしらったり・・-中略-
春はちょっと休憩させ、夏になると冷房対策に再登場させる。
軽くてかさ張らないので持ち歩きが楽だし、広げれば小柄な私の上半身など、すっぽりと覆われてしまう。
洋服から出ている首や腕にまとわりついてくるような温かく親しげな感じは、本物の紬織ならではのものなのだろう。」


 

『新かたちノート NO.3』

笹山央 編集 KATACHI21 PLANNING(2003年)

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本文より

「中野さんは『糸のかたち』ということをよく言います。
最初の頃は、『糸のかたちが何だというんだ』と思っていたけれど、
それは布に織り込まれた一本一本の糸の姿のことをいうのであり、
それが布の風合いを生み出しているということが僕にもわかってきました。
確かに『糸のかたち』ということがあって、それが見えているかどうかということは、
織り手の資質の問題としてとても重要なことであると思います。」

 


 

『月刊染織α NO.224』

染織と生活社(1999年11月)

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「都市の『地織り』をめざして」と題して、寄稿いたしました。

本文より

「都市の『地織り』をめざし紬織に自然の素材の命を託す」

「絹織物の中でも手紡ぎ糸でしっかり骨太に織られた紬は二代三代と残るものです。
また、更生のきくものです。
本当の布で出来た一枚の着物を手に入れることはとても重みのあることです。
そこから暮らし全般を見直し無駄を省いてゆくことで「もの」が見えてくる気がします。」